臨床工学技士法改正を受け、昨年より厚生労働大臣指定による告示研修が開催されていました。
鹿児島会場の予約は約1年前。地方開催はあまりなく、早めに予約をしていましたが、同日午前中に息子の卒園式と日程がバッティングしてしまい、バタバタしながら受講してきました(;’∀’)
1日目は内視鏡関連装置の講義とスコープオペレーターとして知っておくべき技術講習でした。
2人1組で内視鏡デモ装置を用いて、視野の展開から器具の持ち方、0°と30°の硬性鏡の視野の違いについて学びました。
これまで臨床でも外科や呼吸器外科等で幾度となく術野を見てきましたが、使用されている器具を用いることで視野の違いや距離感、術者の見やすいアングルなどとても難しいものであると再認識できました。
2日目は動脈表在化の穿刺と末梢静脈路確保、心・血管カテーテルの電気的負荷(主にアブレーション)について学びました。
末梢静脈路確保においてはICUと手術室限定ではありますが、生命維持管理装置を使用する場合に限り、臨床工学技士もルート確保ができるようになりました。また、動脈表在化においてはこれまで血液透析施行時に穿刺することはありましたが、法的な根拠が認められたうえで施行できるようになりました。
心・血管カテーテルの電気的負荷についてはこれまで業務経験はありませんが、循環器領域における業務範囲の拡大においては必要なことであり、今回の改正においてより安全に臨床でも技術提供できるようになったことはうれしいことです。
今回の告示研修を履修したことで臨床工学技士の新たな業務範囲においても業務に従事することができるようになりました。
今後も臨床工学技士が不在の病院や施設等で技術ニーズがあればお応えできるように臨床工学技術を高めていきたいと思います。