3月初旬、神奈川から鹿児島へご旅行のために人工呼吸器患者様の移動支援に行ってきました。
現在は神奈川にご在住の方でしたが、もともと鹿児島ご出身で今回お墓参りのためにはるばる新幹線を乗り継いで鹿児島へ帰って来られました。今回は旅行を処方する医師「トラベルドクター」の伊藤玲哉先生のご依頼で現地調査員としても介入し、ご旅行当日も伊藤先生とともに移動支援に介入してきました。天気もよく、突き抜けるような青空で桜島もとても雄大に見えたご旅行当日。ご病気のために帰りたくてもずっと帰れなかった故郷。鹿児島。城山ホテルの一室から見ながら涙を流してご覧になっていました。
城山ホテルから見えた桜島
今回は24時間介護のヘルパーさんと旦那様、息子様と来鹿されましたが、ご旅行者様はとても肌艶もよく、すごく細かなところまでケアが行き届いていてとても笑顔の素敵な女性でした。私自身、重度訪問介護従事者の経験もあるのですが、ヘルパーさんのお手伝いやケア内容もとてもよく理解でき、移動支援中のヘルパーさんの細かいケアや気配りのすごさに大変感動しました。
私は臨床工学技士として移動支援中の人工呼吸器の管理（バッテリーや周辺装置の移動）、回路の取り回し等に気を付けながら安全に移動できるように支援介入してきました。ホテルでは貸し切り風呂でご入浴のご希望もあったため、みんなで力を合わせて入浴介助も行いました。病院みたいにリフトがあったり、身障者用の入浴設備ももちろんありません。今回のご旅行を通して、医師や看護師、理学療法士、臨床工学技士、介護者。それぞれの専門職、それぞれの立場から技術を結集することでたとえ人工呼吸器や車いすでの生活だとしても、快適にご旅行できることが証明できたとても楽しいご旅行でした。
今後も医療機器を装着された方の移動支援には注力していきたいと考えています(‘ω’)ノ
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